もう悩まない!子供用メガネの選び方
更新 2023/04/28
投稿 2022/10/18
我妻 三朗 監修
更新 2023/04/28
投稿 2022/10/18
目 次
「最近、子供が目を細めることが気になっている」「学校の視力検査でC判定となった」などを理由に、子供用メガネの購入を検討している方はいませんか。
初めて購入するのであれば、どこをポイントとして選べば良いか迷うこともあるでしょう。そのような方におすすめをする選び方のポイントは、「軽量」「ずれない」「壊れにくい」です。子供は学校などで活発に運動することもあるためです。
本記事では、初めて子供用メガネを購入する親御さんに向けて、メガネの必要性・購入手順・選び方について解説します。
1. 子供の視力低下のサインとは
子供の視力低下は、気づきにくいという特徴があります。本人が自覚していない場合や、見えにくいことをうまく伝えられない場合があるためです。
大人であれば、「車の運転がしづらくなった」「夜になると見えにくく感じる」などといった違和感から視力低下に気づくこともあります。しかし、子供の場合は本人が自覚できず、気が付かないうちに進行していることもあります。早めに子供の視力低下に気づくためには、以下のような子供から発せられるサインを見逃さないことが重要です。
- 目を細めていることが多くなった
- 読書やゲームをするときに顔を近づけている
- 目をこする回数が多くなった
- 頻繁に目をパチパチさせている
- 勉強しているとき机と顔の距離が近くなっている
これらのサインに心当たりがある方は、早めに眼科受診して異常がないかを確認しましょう。
2. 子供用メガネのメリット
子供の視力低下が疑われるような場合であっても、子供が普段とかわりなく生活をしていると「メガネが必要ないかもしれない」と感じるかもしれません。しかし、子供用メガネが必要かどうかの判断は、眼科検査をしたうえで眼科医にしてもらいましょう。
子供用メガネは以下の2つのメリットがあり、適切なメガネで視力をサポートすることが発育にも大切なためです。
2-1. 目への負担を減らせる
見えにくい状態は、目を必要以上に酷使することになり、目の疲れやイライラの原因となります。適切なメガネを使用して目の疲れを軽減することで、快適に生活ができるでしょう。
2-2. 勉強・運動がスムーズにできる
視力が低下していると黒板が見えにくく、授業に集中できないといった弊害が起こりやすくなります。また、運動においても不利になることがあるでしょう。子供用メガネを使用するメリットは、勉強に集中できたり、より運動が楽しめたりすることです。
3. 子供用メガネを購入する手順
視力低下のサインが見られた場合や、学校の視力検査でB・C・D判定された場合には、子供用メガネを購入する必要があるかもしれません。メガネが必要かどうかを判断するためにも、購入する前に眼科受診することをおすすめします。
以下より、子供用メガネを購入する手順について紹介します。
3-1. 眼科受診
子供用メガネを購入する場合は「眼科受診」をしましょう。眼病による視力低下の可能性もありますし、一過性の視力低下の可能性もあるためです。本当にメガネが必要かどうかの判断は、眼科受診で眼科医にしてもらうことをおすすめします。メガネの必要があると判断されれば、メガネの処方箋を発行してもらいます。
3-2. 処方箋を持って店舗へ
眼科医から発行された処方箋を持って店舗へいきましょう。処方箋を持っていくことで、補正レンズ(矯正レンズ)の度数が強すぎる「過補正(過矯正)」を防ぐのに役立つためです。
3-3. サイズ・デザインを選択
子供用メガネの中から適したサイズやデザインを選びます。重要なポイントとなりますので、サイズ・デザインの選び方については後ほど詳しく解説します。
3-4. 定期検査
メガネを購入したあとも、視力に変化がないか、目の異常がないかを定期的な検査でチェックしましょう。
4. 子供用メガネの選び方のポイント
子供用メガネの選び方は、以下の7つがポイントです。
- デザイン
- サイズ
- 鼻パッド
- テンプル
- 重量
- フレームの材質
- 保証の有無
それぞれのポイントについて解説します。
4-1. デザイン
子供用メガネのデザインは、子供が気に入ったデザインを選ぶのがおすすめです。とくに、初めてメガネをかける子供の場合は、メガネを嫌がらないようにすることが大切なためです。
知らないところでメガネを外して、あまり使っていなかったのでは意味がありません。自分の好きなデザインやおしゃれなデザインにすることで、喜んでつけてもらえる可能性が高まるでしょう。
4-2. サイズ
子供は成長が早いため、ついつい少し大きめのサイズを購入したくなるかもしれません。しかし、大きめのメガネは、ずれやすく使い勝手が悪くなります。頻繁にずれることで、ストレスにさえ感じることもあるでしょう。
快適に使うためには、顔のサイズにぴったりからやや小さめにします。また、小さすぎると締め付けが強くなり、痛みの原因となりますので注意が必要です。
4-3. 鼻パッド
子供用メガネを選ぶ際のポイントは鼻パッドです。子供はどうしても大人に比べて鼻が小さく、ずり落ちやすくなります。適切な位置にメガネが止まるようにするためには、鼻パッドの高さが重要です。調整できるタイプであれば、店舗で調整をお願いしましょう。
4-4. テンプル
テンプルとは、耳にかけるツルの部分のことです。テンプルがしっかりと耳にかかるかを確認しましょう。テンプルが短いと耳に負担がかかってしまうため、痛みの原因となるためです。フレームによっては、テンプルの長さを調整できるタイプもあります。調整できるタイプであれば、子供の成長に合わせてテンプルの長さを変更できます。
4-5. 重量
子供用メガネを選ぶ際には、重量も大切なポイントです。軽量タイプのメガネであれば疲れにくく、耳などにも痛みが出にくいため、長時間の装着がしやすくなります。
4-6. フレームの材質
子供用メガネのフレームで大切なポイントは、壊れにくいことです。例えば、運動場を走り回っていてメガネが外れてしまい、地面に落としてしまうこともあるでしょう。そこで、壊れにくいフレームを選ぶために、フレームの材質選びが重要になります。
主に金属系・プラスチック系のフレームとなり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
金属系のフレームは、軽くて調整しやすいのが特徴です。また、フレームが曲がってしまっても多少であれば修理もできます。ただし、金属アレルギーの方は注意が必要です。
プラスチック系のフレームは、型崩れしにくいのが特徴です。調整が必要ではないものの、曲がりに弱く破損する可能性もあります。破損すると修理できないことが多いので、買い替えとなるでしょう。
4-7. 保証の有無
壊れにくいメガネを選んでも、破損してしまうことはあります。そのような際に役立つのが保証です。子供は活発に動き回ることもあるため、大人に比べると破損するリスクが高いといえるでしょう。そのため、保証がついているかどうかも購入する際の重要なポイントとなります。
5. 子供用メガネに関する疑問
子供用メガネを購入する際に、疑問に感じやすい2点について解説します。
5-1. メガネをかけると近視が進みそうで心配
「メガネをかけると近視が進むため、極力メガネをかけない方が良い」と聞いたことがありませんか。実際には、メガネをかけることが原因で近視が進むわけではありません。反対に、メガネをかけずに我慢を続けることは、目に過剰な負担がかかり視力を悪化させる原因にもなります。眼科医が必要と判断した場合は、積極的に活用することがおすすめです。
5-2. メガネが必要な視力とは
大人の場合、0.7未満の視力は車を運転するのにメガネが必要です。子供も同様にメガネが必要となる視力の目安は、一般的に0.7以下とされています。
学校での視力検査はA・B・C・D判定で行われ、各判定の視力は以下のとおりです。
- A判定:視力1.0以上
- B判定:視力0.9~0.7
- C判定:視力0.6~0.3
- D判定:視力0.2以下
補足すると、B判定の場合は、教室の後ろの方からでも黒板が問題なく見える視力です。C判定では、教室の後ろから黒板を見ることが難しくなります。D判定ともなると、前列であっても黒板が見えるかどうかの視力です。
学校の視力検査でB判定以下となると、メガネを必要とする可能性があるため、一度眼科受診することをおすすめします。
6. 子供用メガネで豊かな生活をサポート
子供用メガネには、カラフルなデザインやおしゃれなデザインのフレームがあります。子供が「メガネをかけることが楽しい」と、思えるようなフレームにするのも選び方のポイントです。
視力が低下している子供にとって、見えにくい生活を続けるよりもクリアに見える生活の方が楽しいはずです。また、よく見えることで勉強や運動にも集中して取り組めるようになります。
本記事で紹介した子供用メガネの選び方を参考に、子供にぴったりなメガネを探してみてはいかがでしょうか。
我妻 三朗 監修
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