[専門家が解説] 自分に似合う黒縁メガネの選び方

更新 2022/10/17

投稿 2022/10/14

我妻 三朗 監修

更新 2022/10/17

投稿 2022/10/14

目 次

    黒縁メガネをファッションに取り入れたいけれど、なかなか自分に似合うものが見つからないと困っている方はいませんか。

    カラーがシンプルであるからこそ、選び方が難しいと感じている方もいるでしょう。たしかに選び方を間違えてしまうと、「想像していたのと違う」「何か違和感がある」といった微妙な雰囲気になってしまいます。

    しかし、決しておしゃれ上級者向けのファッションアイテムではありません。ポイントを押さえることで黒縁メガネはだれにでも似合います。本記事では、自分に似合う黒縁メガネの選び方やおしゃれに見せるポイントを紹介します。

    1. 黒縁メガネは使い勝手の良さが魅力

    黒縁メガネの写真

    黒縁メガネは使い方が難しいと感じている方もいるかもしれませんが、実は使い勝手の良いファッションアイテムです。

    例えば、ビジネスシーンやカジュアルシーンなどで、使用している方を見かけることがあるでしょう。このように様々なシーンで見かけるのは、普段のファッションに取り入れやすいアイテムのためです。

    使い勝手を高めている理由は、ブラックというカラーにあります。ブラックは女子・男子どちらにも取り入れやすいカラーで、フォーマルなシーンにもプライベートなシーンにも違和感なく使えるためです。

    さらに黒縁メガネは、黒が顔全体の印象を引き締めてくれることも魅力です。そのため、小顔に見せてくれる効果が期待できるため、女子であればキュート、男子であればシャープな雰囲気をだしやすくなります。

    2. 黒縁メガネの選び方

    選び方

    黒縁メガネの選び方で重要なのは、自分の顔のタイプにあったフレームを選択することです。メガネは顔の形によって、相性の良いフレームの形が異なるためです。

    このポイントを間違えてしまうと、自分がコンプレックスに感じる部分をより強調することにもなりかねません。購入したものの「何か違う」といったことにならないためにも、自分に似合うフレームの形を把握しましょう。

    顔の形のタイプは、主に以下の4種類に分類できます。

    • 面長タイプ
    • 三角顔タイプ
    • 丸顔タイプ
    • 四角顔タイプ

    それでは、4つの顔のタイプごとに似合うフレームを紹介します。

    2-1 . 面長タイプには天地幅の広いフレーム

    面長タイプの方に似合うのは、天地幅の広いフレームです。天地幅とはレンズの高さのことで、天地幅が広いことは縦幅が長いフレームを意味します。縦方向に長いフレームを使用することにより、面長な顔の印象を和らげることにつながります。

    具体的に、面長タイプの方はウェリントン型のフレームを選ぶと良いでしょう。

    反対に、面長タイプの方が天地幅の狭く横幅の広いフレームをかけてしまうと、より縦長な印象を強調することになるので注意が必要です。

    2-2 . 三角顔タイプには丸系のフレーム

    三角顔タイプは、顎先にかけてとがっていくような顔の方です。すらっとした印象の三角顔タイプには、丸系のフレームが似合います。丸いフレームが優しい印象をプラスしてくれるので、冷たくなりやすい三角顔のデメリットをカバーできるためです。

    具体的に、三角顔タイプの方はオーバル型やボストン型を選択すると良いでしょう。反対に、直線的なフレームは、クールな印象を通り越して冷たい・きつい印象になりやすく三角顔と相性が良くありません。

    2-3 . 丸顔タイプには直線的なフレーム

    丸顔タイプには、直線的なフレームのスクエア型が似合います。

    丸顔タイプは、優しい印象・可愛らしい印象と感じる方もいれば、ぽっちゃりという印象につながることもあります。そのため、太って見えることを悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

    そのような方が丸系のフレームを使ってしまうと、より顔のラインを強調することになります。顔の丸みとバランスをとるためにも、直線的なフレームがおすすめです。

    2-4 . 四角顔タイプには曲線的なフレーム

    四角顔タイプの方は、曲線的なフレームのラウンド型・オーバル型・ボストン型が似合います。

    四角顔タイプは堅実な印象に見える反面、ややもすると堅苦しく見えることもあります。曲線のフレームで優しい印象をプラスすることで、四角顔タイプのデメリットをカバーできるでしょう。また、顔の大きさに悩んでいる方は、天地幅の広いフレームを選ぶことで顔の大きさを目立たなくすることも可能です。

    3. フレームの形状の種類

    黒縁メガネを選ぶポイントは、顔のタイプにあったフレームを選ぶことです。そのためには、フレームの知識を深めておくことも大切です。ここでは、5つのフレームの種類について解説します。

    3-1 . ウェリントン型

    ウェリントン型とは、台形を逆さにしたようなフレームのことで、逆台形型と呼ばれることもあります。直線的なデザインでありながら角に丸みをもたせることで、曲線・直線のバランスに優れています。ウェリントン型は天地幅が広く設計されていることも特徴です。

    かっちりとしすぎない・ラフすぎない形状なので、様々なシーンに利用できます。黒縁メガネと相性の良いフレームといえるでしょう。

    3-2 . ボストン型

    ボストン型は、ウェリントン型をさらに丸くしたデザインで、おにぎりを逆さにしたような形状をしています。丸いラウンド型とウェリントン型の中間に位置する形状です。

    ボストン型は曲線を多用しているため、三角顔や四角顔といった直線的な顔のタイプと相性の良いフレームとなります。また、ウェリントン型と同様に天地幅は広めなのも特徴です。

    柔らかな印象をプラスしたい方にとってボストン型は、候補の1つとなるでしょう。

    3-3 . ラウンド型

    ラウンド型は丸メガネとも呼ばれるとおり、丸い形が特徴のフレームです。丸いメガネは個性的な印象を与えるのに役立ちます。ただし、丸顔のタイプとラウンド型は相性が悪く、丸顔の丸いラインを強調することになりますので注意が必要です。

    ボストン型と同様に、四角顔や三角顔などの直線的な顔の方におすすめです。

    天地幅は、丸の大きさによって狭いものから広いものまであります。

    3-4 . オーバル型

    オーバルとは卵型や楕円形型を意味する言葉です。オーバル型のフレームは、その名のとおり卵を横にしたような形状が特徴です。ウェリントン型やボストン型と比較すると、天地幅が狭く横長のデザインとなります。

    オーバル型はクセのないデザインのため、多くの方が利用する定番のフレームです。しかし、天地幅が狭く、面長タイプの方にはあまり向いていないので注意が必要です。

    3-5 . スクエア型

    スクエア型は横長の長方形型のフレームで、天地幅の狭いスタイリッシュなデザインや、天地幅が広く視野を十分に確保できるデザインなど様々です。スクエア型の特徴は、ウェリントン型のような角の丸みがないことです。直線的なデザインは丸顔のタイプと相性が良く、顔の丸いラインを目立ちにくくする効果が期待できます。

    角張ったスクエア型は、シャープな印象を与えやすいことからビジネスシーンと相性が良いデザインです。

    4. 黒縁メガネでおしゃれに見せるポイント

    黒縁メガネをおしゃれに見せるポイントは、顔のタイプにあったフレームを選んだうえで、適した「フレームの太さ」「メガネのサイズ」を選択することです。これら2つのポイントについて解説します。

    4-1 . シーンでフレームの太さを変えよう

    黒縁メガネをおしゃれに使いこなすには、シーンにあわせてフレームの太さを変えることがポイントです。例えば、ビジネスシーンなどのフォーマルな場面では細めのフレーム、カジュアルなシーンでは太めのフレームといった具合です。

    細めのフレームはかしこまった印象になりやすく、太めのフレームは垢抜けた印象になりやすいため、TPOにより使い分けましょう。

    4-2 . 顔とメガネのサイズのバランスに気を付けよう

    黒縁メガネを購入する際には、顔とメガネのサイズのバランスに気を付けるのもポイントです。顔よりも大きすぎるサイズを選ぶと幼すぎる印象となったり、逆に小さすぎるサイズだと顔が大きく見えたりするためです。

    ちょうど良いサイズの基準は、縦幅を眉毛から顎先までの3分の1以内、横幅を顔で一番幅が広い場所と同じかやや小さいサイズとなります。縦・横のサイズに気を配ることで、自分の顔のサイズにフィットしたおしゃれなメガネを選べるでしょう。

    5. 黒縁メガネをおしゃれに使いこなそう

    自分に似合う黒縁メガネの選び方は、「顔のタイプにあったフレームにすること」「フレームの太さを使うシーンに合わせること」「顔に合わせたメガネのサイズにすること」の3つです。

    黒縁メガネは決して上級者向けのファッションアイテムではありません。ポイントを押さえることで、だれでも使える便利なアイテムです。様々なシーンに使えるだけではなく、使い方次第でおしゃれにも見えるので、今回を機に挑戦してみてはいかがでしょうか。

    我妻 三朗 監修

    眼鏡作製技能士は、日本初の「メガネお仕立て」の国家検定資格です。世界の40か国以上の国々では、眼鏡のお仕立てに資格制度が導入されています。ところが日本では、資格が無くても誰でもメガネのお仕立てができる状況でした。ついに日本でも「生活者の眼の健康のため」に、難関試験に合格したメガネお仕立てのプロフェッショナルが誕生しました。

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